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The 11th original suit
この度、go!go!vanillasのステージ衣装を制作いたしました。
事前の打ち合わせでは、4人全員をブラックスーツで統一しながら、それぞれの個性をディテールで表現するコンセプトで制作。
最大のこだわりは、彼のルーツである“アイリッシュトラッド”の空気感を表現した刺繍。ハートとクローバーを織り交ぜた柄を裾や袖に施し、これに合わせてラペルに丸みを持たせた独自の「クローバーカラー」を設計。
生地にはイタリア製150’sの高級生地を採用。アリーナのスポットライトを浴びた際の、美しい光沢と発色を最優先した選択です。さらに胸のマークと連動したオリジナルネクタイは、東京公演でカラーを変える演出も。細部まで拘り抜いた、まさに「牧達弥にしか着てほしくない」この世に1着だけの特別なスーツです。
昨年7月のPOPUP時から「バッチバチのモッズスーツを作りたい」と話していた柳沢進太郎氏。彼の長身とスタイルの良さを最大限に活かすため、インスピレーションを広げていきました。主役となるのは英国製の高級ベルベット生地。かつてロンドンのサヴィル・ロウで仕立てた経験や、スーツ好きだった祖父への想いなど、彼の特別なこだわりが背景に。
ジャケットのラペル(襟)には、あえて牧氏のスーツと同じ生地で切り替えを施し、4人の衣装にさりげない親和性を持たせました。裏地やスカーフタイはネイビーで統一。ネームには彼の拘りである“ S.Yanagisawa ”の筆記体を刻んでいます。ステージ上でベルベットの質感が美しく映え、まさに貴公子のような佇まいを演出する1着が完成。
当初は燕尾服のイメージから始まった長谷川プリティ敬祐氏の衣装。彼の代名詞である「キルト」を短めに取り入れ、他メンバーと統一感を持たせたトラウザーズスタイルに仕上げました。
3つ釦のモッズ風ジャケットには、彼の愛するバンド「THE HIVES」をオマージュしたイエローのパイピングや肩章を配置。牧氏と同じイタリア製150’s生地の裏地にはイエローのペイズリー柄を忍ばせ、同柄の蝶ネクタイも仕立てました。服への愛と魂のパフォーマンスに応えられた、特別な1着です。
ジェットセイヤ氏の衣装は、熱いドラムパフォーマンスから着想を得て、本人からストレイ・キャッツの写真が送られてきたこともあり、エドワードジャケットに。本場に負けない背中一枚仕立てのロングジャケットは、衿やポケット、カフスにレオパード柄を大胆に配置。ウールとモヘアの混紡生地で通気性を確保し、裏地には彼のイメージカラーであるレッドを合わせました。胸ポケットはコームが出る深さに、パンツはドラム演奏を邪魔しないよう裾を細く設計しています。
go!go!vanillasとSUITSTOMPの出会いは2025年7月のPOPUPイベント。その場で初回の衣装制作を行いましたが、ブランド側としては彼らの世界観をまだ深く反映しきれていないという悔しさが残っていました。
今回はその想いを解消すべく、再度じっくりと打ち合わせを重ねてオリジナルの衿パターンやサイズ感を設計。メンバー4人の男気とこれまでのストーリーがあったからこそ、ブランド立ち上げ3年目にしてアリーナ公演という大舞台の衣装を任せていただく至りとなりました。当日は全公演のスタイリングにも同行しました。
go!go!vanillas
Profile
牧達弥(Vo/g)、柳沢進太郎(g)、長谷川プリティ敬祐(b)、ジェットセイヤ(dr)からなる4人組ロックバンド。
ロックンロールやカントリー、アイリッシュトラッドなど多彩な音楽性をルーツに持ち、キャッチーなメロディと強烈なグルーヴでリスナーを魅了し続けています。2014年のメジャーデビュー以降、日本武道館やアリーナ公演を次々と成功させるなど、圧倒的な熱量を誇るライブパフォーマンスで現在のロックシーンを牽引しています。